ココナッツ酒で8人死亡、300人が病院搬送
Breaking News, World News and Video from Al Jazeera のサイトから引用です。
フィリピンの事件(事故?)をアルジャジーラが伝えていました。原因は、メタノールの混入された酒が販売されたこと。当局は、この酒を販売していた酒屋を営業停止にしたようですが、“市販品”でこんな事故が起きるとは驚きです。
フィリピンでは、ココナッツ酒はクリスマスシーズンに人気の飲み物だそうで、需要が急増するようです。そのために、本来の原酒(エタノール:飲用できるアルコール)が不足したのでしょうか。だとしても、メタノールを使ってしまうとは酷い話です。
メタノール飲用事故
ネットで検索してみると、
- 密造酒で150人死亡「アッサムの悲劇」なぜ 1杯数円:朝日新聞デジタル 2019/3/7
- ロシアで49名が死亡! 「メタノール」使用の入浴剤を<酒代わり>に飲んで起きた悲劇 (2016年12月29日) – エキサイトニュース 2016/12/29
- メタノール入り密造酒が出回るインドネシア 大量死亡事故が続発 (2016年5月22日) – エキサイトニュース 2016/5/22
と、世界を見ると最近でもあちこちで起きているようです。
これは死んだ祖父から聞いた話ですが、戦後の物資窮乏時、故意にメタノールを混入させた酒や、エタノールとの分離が不充分な酒の販売が横行し、多くの人が失明したり、亡くなったそうです。日本でも当時はそんな状況だったんですね。さすがに現代の日本では、自殺のためにメタノールを飲むことはあっても、上記のような事故は(たぶん、ほとんど)ないでしょう。
ちなみに、エタノールとメタノールの違いですが、化学式で書くと、似ているところもあるけど(同じアルコールですから)、複雑度の点でだいぶ違いますね。毒性などの違いが出るのはなんとなく分かります。
年末年始、飲酒の機会が増えますが、くれぐれも“カストリ酒”には気をつけましょう。まあ、普通に生活していれば、そんなのに当たる心配は皆無なのでしょうが。。。
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