ソースネクストのAutoMemoとは
先日、オンラインで行われたソースネクストの新製品発表会を視聴しました。その中で面白そう・これは便利そうという製品があったのでご紹介。それがAutoMemoです。
話し合い、打ち合わせで起こるトラブルの最たるものが「言った vs. 言わない」問題。そんな事が起きないように、「議事録・議事メモを必ず発行しよう」というのは会社に入りたての頃に誰もが口うるさく言われたことでしょう。でも、会議中にメモを録るってなかなか大変。慣れが必要です。だからこそ、新人メンバーにはまず「議事録録り」の仕事を割り当て、頑張って技術習得に励んでもらう訳です。
とは言え、間違いがあってはいけません。新人に任せたのでごめんなさい、の言い訳は社内でしか通用しません。そのため、最近はあとから確認ができるように、そして“いざ”という時には「あなたはこう言いましたよ」と示せるように、ボイスレコーダーを使うことも多いのではないでしょうか。ちょっと前までは専用の機種が必要でしたが、今はスマートフォンでも気軽にレコーディングできるようになりました。
でも、逆に気軽に録音できるようになった分、「あとから聞き直して議事録を作ればいいや」となっているかも。この「文字起こし作業」、意外と時間がかかるんですよ。特に、聞きたいポイントを探し出すのが一苦労。結果として、議事録を書くのに実際の会議にかかった時間よりも多くの時間を費やすこともあります。これでは効率がよくありません。昔に戻って(?)、会議中に要点をサクサクまとめる技を身につけるというのも解決方法ではありますが、上述の通り、これにはそれなりの修業が必要。他の手段がほしいところです。
あと、取材やらなんやらで、そもそも「あとから文字起こし」することが前提になっている場合もあります。
そんな中、登場したのがソースネクストのAutoMemoという訳。翻訳ツールの定番になっているポケトークの技術を応用し、会話を録音するとともに、文字データに変換してくれるというものです。手書き文字を読み取ってデータにしてくれるOCR技術はおなじみですが、それの音声版というところでしょうか。
仕掛けはポケトークに似ていて、専用デバイスで音声を収集し、スマートフォンのアプリ経由でサーバーに転送。そして、サーバー側で文字データに変換してくれ、結果はアプリで受け取り、確認できるようになっています。
ポケトークでは吹き込まれた音声をサーバー側で別の言語に翻訳して、結果をポケトークの画面上で確認する(人に見せる)という使い方でした。それに対してこのAutoMemoは、本体自体は”録音”することに徹しているので、デバイス自体にディスプレイはありません。また、そのため本体にはボタンが何個かあるだけ。かなりシンプルな造りで、これならば録音時にミスすることもほぼないでしょう。
アプリ上では、変換したテキストを見ることは当然ですが、文章・文字をタッチすると、該当する箇所の音声がすぐに聞ける機能もあるそうです。文字だけではわからない、ニュアンス(怒っているのか、ふざけているのか、むすっとしているのか、などなど)もすぐに確認できますね。
本体の値段は19,800円(税別)なり。アプリはAndroid版、iOS版ともに無料でそれぞれのストアからダウンロードできます。
サーバー側ですが、録音データを保管するだけならば容量無制限で無料で使えます。ただ、肝心の文字起こし(音声データから文字データへの変換)には”契約”が必要です。無料のお試し的なプラン(ベーシックプラン)もありますが、実際に使おうとしたら優良プランに入るしかないでしょう。
プランの一覧は以下の通り。
プラン | ベーシック | プレミアム | 追加10時間 |
料金 | 無料 | 980円/月(税込み) キャンペーン中は、初回6ヵ月無料 | 1,480円/回(税込み) |
内容 | 月に1時間分変換 翌月繰り越しなし | 月に30時間分変換 翌月繰り越しなし | 10時間分変換時間追加 翌月繰り越し可能 |
仕事で、企業で使うならばこの値段は全く問題ないんじゃないでしょうか。30時間分の文字起こしをするのにどれだけ工数がかかるか、人件費はいくらになるのかを考えれば、本体購入費を加味してもすぐにペイできるでしょう。むしろ、毎月支払いの経費処理の方が高くつきそうなので、年間契約にしてもらった方がいいかも。
個人でも、ブログや日記などを“口述筆記”している人には便利でしょう。ボタン一つですぐに使えるし、小さいので持ち運びにもじゃまにならない。いつでもどこでも、ぱっと取り出してすぐに口述メモできてしまいます。私は相変わらずのキーボード派なのですが、Googleドキュメントの音声入力機能などを使って口述筆記しているブロガーさんも少なくないようです。そんな人にも、より便利に気軽に使えるこのAutoMemo、良さそうじゃないでしょうか。
ただ、なにせ商品説明を聞いてちょこっとデモを見ただけなので、どの程度の変換精度なのか、複数人が同時に喋っていたらどうなるのかなどはわかりません。実際に試す機会があればまたレポートします。とりあえず、今回はご紹介まで。
ここから買えます
購入は、ソースネクストの公式オンラインショップからどうぞ。下記リンクをクリックしてください。
コメント
記録係の人はうれしいですね。テープ何度も聞いて意味の通るように直すんですから。
そうですね。
同社のポケトークでの認識率の高さから見ても、かなり期待しちゃいます。