ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。
ASUSのゲーミングPCブランド ROGシリーズ
ASUSのROG(Republic of Gamers)は、ゲーマー向けの高性能なパソコンや周辺機器を提供するブランドです。高い性能と耐久性が特徴で、最新のCPUやGPUを搭載しており、最新のゲームや高負荷のアプリケーションでも快適に動作します。また、ROGのパソコンは、オーバークロックに対応しており、パフォーマンスを最大限引き出すことができます。
マウスやキーボード、ヘッドセット、モニターなどもシリーズ展開されていて、“Republic(共和国)”と名づけるだけあって、統一した世界観を持ったブランドになっています。
ROG FLOW X13 GV302XVの紹介
ゲーミングPCも、最近はラップトップが人気のようですね。もちろん、超ハイスペックのデスクトップパソコンでガンガンにゲームをプレイする方がベストなのでしょうが、外出先でもゲームをしたい、パンデミックが収まってきたので仲間で集まってプレイしたい、などのニーズが高まっているのかもしれません。
私はゲーマーではないんですが、写真や動画の編集をすることもあって、グラフィック性能に優れたゲーミングPCには関心を持っています。で、今回試用させてもらったのは”ROG FLOW X13 GV302XV”です。ディスプレイが360度回って、タブレットとしても使える2-in-1タイプの機種です。それでいて、AMD Ryzen 9とNVIDIA GeForce RTX 4060を搭載した本格派のスペックとなっています。重さが約1.5Kgなので、モバイルPCと呼んでいいでしょう。厚みもそんなにないので実際にカバンに入れて持ち運んでも不具合はありませんでした(後述の通り、持ち出してカフェで作業をしてみました)。
主なスペック
公式サイトのスペック表によると、主な機能・性能は以下の通りです。
カラー | オフブラック |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | CPU名:AMD Ryzen 9 7940HS 8コア/16スレッド・プロセッサー + Radeon グラフィックス 動作周波数 (標準/最大):4.0GHz/5.2GHz キャッシュメモリ:3次キャッシュ 16MB |
メモリー | 標準/最大:16GB/16GB 仕様:LPDDR5-6400 スロット:オンボードメモリのみ |
表示 | ディスプレイ:13.4型ワイドTFTカラー液晶 表面仕様:グレア 解像度:2,560×1,600ドット (165Hz) タッチパネル:搭載 グラフィックス機能:NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU (NVIDIA Optimus Technology対応) ビデオメモリ:8GB 外部ディスプレイ出力:最大7,680×4,320 |
ストレージ | SSD:1TB (PCI Express 4.0 x4接続) |
サウンド | サウンド規格:ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 スピーカー:ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) マイク:3D アレイマイク内蔵 |
カメラ | 207万画素赤外線(IR)カメラ(Windows Hello対応) |
通信 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.1 |
入力 | キーボード:82キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) ポインティングデバイス:10点マルチタッチ・タッチスクリーン (静電容量方式)、マルチタッチ・タッチパッド |
I/F | ROG XG Mobileインターフェース:搭載 外部ディスプレイ出力:HDMI×1 USBポート:USB4 (Type-C) ×1、USB3.2 (Type-C/Gen2) ×1、USB3.2 (Type-A/Gen2)×1 カードリーダー:microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
電源 | Type-C/130W ACアダプター (20V/6.5A) またはリチウムポリマーバッテリー (4セル/75Wh) |
バッテリー駆動時間 | 約10.7時間 |
バッテリー充電時間 | 約1.8時間 |
消費電力 | 最大約130W |
サイズ・重さ | 幅299.4mm×奥行き212.9mm×高さ16.75~18.75mm、約1.35Kg |
主な付属品 | ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書 |
メモリーが16GB、ストレージも1TBありますから、ちょっとした動画編集も問題なしでしょう。
外観と端子類のチェック
見た目をチェックしていきましょう。
まずはキーボードとタッチパッド。変形キーはなく、無難な配置になっています。最上段にオマケ(?)のファンクションキーがあるのが特徴でしょうか。最上段のキーは「音量を下げる」、「音量を上げる」、「マイクのオン・オフ」、「Armoury Crateの起動」。ゲームの時によく使うのかな。それ以外に、リモート会議などでも便利そう。特に、マイクのオン・オフは頻繁に使うから、分かり易いところにあるのはいいですね。
2-in-1タイプなので、こんな形に“変形”させられます。
完全に反対側に折りたたんだところ。タブレット的に使えます。もちろん、キーボードを触っても反応しないモードに自動的になるので、誤操作の心配はありません。
ディスプレイは静電容量方式のタッチスクリーンなので、指で直接だったり、アクティブなタッチペン(電源を入れるタイプの奴)で操作が可能です。
背面にはさりげないロゴが。さりげなさ過ぎて、かなり近くに寄らないとなんて書いてあるかは分かりません。カフェでドヤるには、もう少し目立ってくれてもいいかな。
左側面の端子群。写真右側からマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、HDMI端子、microSDスロットです。
「ROG」のロゴが書かれたゴムの蓋を開けるとROG XG Mobileインターフェース(外付けGPUユニット:ROG XG Mobile GC32Lとの接続用)とUSB3.2 (Type-C/Gen2) 端子が現れます。
右側面の端子群です。写真左から電源ボタン、USB3.2 (Type-A/Gen2)、USB4 (Type-C)です。
附属のType-C/130W ACアダプター (20V/6.5A) は、右側面、左側面どちらのUSB(Type-C)端子に繋いでも充電可能です。また、どちらも外付けディスプレイ接続もOK。
ROG FLOW X13 GV302XVをカフェに持ち出して使ってみた
まずは自分の使い易いように設定
いつものようにスターバックスでお茶しながら使ってみました。
Bluetoothマウスとアクティブタッチペンを持参。あと、写真には写っていないけど、Bluetooth接続のインイヤーヘッドホンも用意。これで完璧ですね。
環境の設定変更はディスプレイの「拡大・縮小」のみ。なぜか推奨値が200%になっているんですが、これだとさすがにもったいない。2,560×1,600ドットあるはずが1/4しか使わないことになってしまいます。ということで、100%にしてみました。これだとかなり広く使えます。もちろん、その分、文字が小さくなっちゃうので、その兼ね合いで決めてください。
2-in-1の使い心地
テントモードにするとキーボード入力が制限され(キーを押しても反応しなくなります)、タッチ入力のモードに移行。文字入力をしようとするとソフトキーボードが現れてくれます。これを指でポチポチしてもいいし、アクティブタッチペンでペシペシしてもOKです。
動画を見るにはこのテントモードが向いていると思います。キーボードが目に入らないので、画面に没頭できる気がします。写真では、YouTubeで動画を再生しているところ。そこはゲーミングPC。この程度ならば全く問題なく動作します。これなら気持ちよく映画を観られるでしょう。
オフィス作業はとても快適
Microsoftのオフィスツールをインストールして動かしてみましたが、こちらもサクサク動きます。仕事の生産性を落とさないためには、こんな風にストレスなくツールが動くことが重要。
YouTube Musicで音楽を聴きながらでも仕事に影響は全くなし。MS-WordやMS-PowerPointを動かしてみましたが、起動時にCPU負荷が一時的に上がりますが、作業中は見ての通り。余裕ありありです。
こんな感じですから、TeamsやZoomなどのリモート会議も余裕で動きます。カメラは207万画素ということですが、無精髭までしっかり写ります(写っちゃいます…)。
ゲームの代わりにベンチマークテスト
ゲーミングPCを借りておきながら、全然ゲームをしないんですが、その代わりにFinal Fantasy XVのベンチマークツールで計測してみました。
と、その前に附属のArmoury Crateで設定を変えてみました。このツールはASUSによる、ROG シリーズや TUF シリーズの機種において、パフォーマンスの調整、関連するアプリや機能の設定や、システムの稼働状況の把握ができるツールになっています。この中で“GPUモード”をスタンダードからUltimateに変更。
「高品質、2560x1440 ウィンドウ」の設定で、スコアは 3062、評価は 普通 とのこと。
ベンチマークツールを動かしている間のCPU負荷を見てみるとこんな感じ。余裕ありすぎですね。評価は“普通”となっているけど、これならば気持ちよく遊べるんじゃないかと思います。
クリエーターにこそ使ってほしい
ゲームはしないけど、クリエイティブな仕事にも使えますよ、ゲーミングPC。写真や動画の編集作業を外出先でサクサク出来るのはメリットが大きいでしょう。旅行に行ってホテルでその日の写真や動画をチェックし、撮って出しの作品も作れてしまうのだから。
Adobe Premium Rushで動画編集。VLOGする人はもう、これがメイン機種でも問題ないかも。
使ってみての感想
ゲーム用としてはもちろんなのでしょうけど、クリエイター向けのモバイルPCとしていいんじゃないかと思います。充分すぎるスペックのCPU, GPU, メモリー。そしてストレージもかなり充実していて、動画編集でもかなりイケます。
本体とACアダプターで2Kg弱は、軽くはありませんが、筐体がスリムなこともあってバックパックに入れれば持ち運びもそれほど苦ではありませんでした。
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コメント
眺めているだけでため息がでます。こんなのを使いこなせたらいいですね。私のパソコンいつまで持つか。今度壊れたらもう使用終了かな。
ゲームをしない限り、そんなに複雑な設定(変更)はいりませんよ。まあ、あとはお財布との兼ね合いですかね。