ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。
ASUS Vivobook S 15とは
ASUSからもAI PCが登場しました。CPUとしてQualcomm Snapdragon X Eliteを搭載したVivobook S 15がそれ。今回、試用する機会を得ましたので、レポートします。
ASUS初のAI PC
PCメーカー各社から続々とNPUを搭載したAI PCが発売されていますが、その象徴的な機能がWindows Copilot呼び出しキー。私はGoogleのGeminiをよく使っているので、なんとも言い難いものがありますが、まあ専用キーがあるのは便利ですね。
言葉の意味を知りたいという時も、最近は辞書代わりにGeminiやCopilotを使っています。
Geminiにしろ、Copilotにしろ、今のところは(?)クラウド側で処理されるので、手元のPCにNPUが搭載されていても関係ない(NPUは使われない)のですが、専用キーってのは“象徴”として分かり易いんじゃないかと思います。
AI PCも続々と登場しているし、ローカル側のNPUを使うアプリケーションもこれから増えてくるでしょう。
見た目チェック
そんなVivobook S 15ですが、一番の特徴は解像度 2,880×1,620 の、ちょっと横長なサイズ。名前の通りにディスプレイのサイズは15インチということで、よくある14インチと16インチの間。14インチよりも1インチ分、横に伸びた感じ。そのお陰か、キーボードにはテンキーがついています。
端子類を見ていきます。まずは右側面。写真左側(ディスプレイ側)からUSB3.2 (Type-A/Gen1)が二つ並んでいます。その横に電源ライトと充電ライトがついています。
左側面です。写真左側(ディスプレイ側)からHDMI端子、USB4 (Type-C/Power Delivery対応)が二つ、microSDスロット、オーディオ端子です。
充電はこのUSB Type-Cの端子(どちらでもOK)でするんですが、充電しているよと知らせるランプは上記の通り、右側面についています。この仕様(充電端子と充電をお知らせするランプが左右側面に分かれている仕様)って、ほかのPCでも見られるんですが、ちょっと不便。充電ケーブルを挿しても充電が始まったのかどうかわからない(反対側を見なければならない)のだから。これ、何とかならないですかね。改善してほしいポイントです。
ディスプレイは見ての通り、180度回転します。ただ、下端が本体側に回り込む形なので、この写真ではわかりにくいですが、上端側がちょっと浮いている状態になります。このディスプレイはタッチパネルではないので、問題は生じないでしょう。
WebカメラはWindows Hello対応で、顔認証できます。また、物理的なシャッターがついているので、セキュリティ&プライバシーが気になる人も安心。
でも、顔認証を使っているとシャッターを閉めることってないでしょう、実際は。認証の時だけ開けるのは面倒。この辺り、両立するうまいやり方はないものでしょうか。
底面はシンプル。排気(吸気?)孔が並んでいます。中では冷却用のファンが回る訳ですが、静かなカフェで使っている時も全く気にならない程の静音性を保っていました。
ACアダプターです。90Wで、端子はUSB Type-C。
使ってみた
いつもの通り、カフェに持っていって使ってみました。重さは約1.42Kgとのこと。それほど苦にならずに持ち運びできる重さでしょう。バッテリー稼働時間は最大18時間(!)とのことで、半日くらいの外出ならばACアダプターは不要です。
色々なアプリ・ソフトウェアを動かしてみた
Microsoft Officeツールはサクサク動きます。横長ディスプレイのお蔭で、Excelはいつもよりも使い易い感じがしました。たまたまその時にいじっていた表が横に長いものだったためではありますが。
SlackやNotionも並行して動かしても、まだまだ余裕あり。仕事で使うには充分な性能を持っていると言えましょう。
3K 有機ELディスプレイですから、動画がきれいなのは言うまでもなし。ASUSのPCはどれもディスプレイがいいですね。
サウンドはスピーカーメーカーとしてお馴染みのharman/kardonとコラボしたシステム。普段はヘッドホン・イヤホンを使うことが多いですが、PC本体のスピーカーを鳴らしてクラシックスの曲を聴いてみましたが悪くなかった。後述しますが、サウンドの設定を色々と変えられて、人の声が聞こえやすいモードや、音楽用モード、ゲーム用などなど、ソースに合った設定ができます。
ディスプレイがきれいということで、写真編集なんぞもやりたくなります。Adobe Photoshop Expressをインストールしていじってみました。こんな感じのシンプルなエフェクトをかけるだけなら余裕で動く感じ。
ASUS謹製ツールはなかなか便利
ASUSのPCには、メーカー提供の「MyASUS」というアプリがプリインストールされています。これ、なかなか便利です。システムのアップデートやら、デバイスの設定やらまとめてできます。
また、ホーム画面ではデバイスの稼働状況(バッテリーの残りやら、CPUの負荷など)がパッと見られるので、調子が悪いなと思った時もこれですぐに確かめられるでしょう。と言っても、試用の最中にトラブルはありませんでしたが。
デバイスの設定は色々と細かくできるようになっています。CPUをガンガン使う作業をする時にはファンモードをフルスピードにしておくと良いでしょう。
また、サウンドモードでは音楽を聴くのか、リモート会議で会話をするのか、ゲームをするのかなど、シーンに合わせた設定ができます。
電源のコントロールも細やかに色々と設定可能。Webカメラと連動して、画面から目線を外したらディスプレイの輝度を下げたり、離席したらオフにしたりなどの省エネ設定も可能。
ただ、「目線を外したら・・」設定はちょっとよそ見をすると作動しちゃうので鬱陶しくなり、途中から設定をオフにしちゃいました。
感想
NPU搭載で、Copilot呼び出しキーが付いた「AI PC」ですが、まだまだその本領を発揮できるアプリがないのがもどかしいです。が、新しいCPUだけあって強力なのは確か。今後への期待も込め、今から購入するならばAI PCですね。
Vivobook S 15はバッテリーの持ちもいいし、そんなに重くないし、ノマドワークにちょうどいい一台という感じでした。有機ELディスプレイもきれいなので、プライベートでは動画を観るのにもグッド。オンでもオフでも使えそうなのが気に入りました。
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