Ryzen搭載 ASUS Vivobook S 14を試す モバイルユースにちょうどいい感じ

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ASUS Vivobook S 14 M5406 ガジェット
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ASUSさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。

ASUS Vivobook S 14とは

各社から続々と「AI PC」が発売されていますが、今回はNPU搭載のCPU「AMD Ryzen AI300シリーズ」搭載の「ASUS Vivobook S 14 M5406WA」を試用する機会を得ましたので、諸々レポートします。

特徴・スペック

まずは、公式サイトに載っているスペック表から抜粋。

型番M5406WA-AI9321W
カラーニュートラルブラック
CPUAMD Ryzen AI 9 HX 370 12コア/24スレッド
メモリ32GB LPDDR5X-7500
ストレージSSD 1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2)
グラフィックスAMD Radeon グラフィックス (CPU内蔵)
ディスプレイ14.0インチ OLED グレア 2880x1800
カメラ207万画素赤外線(プライバシーシャッター付):顔認証対応
入力デバイス84キー日本語キーボード (RGB イルミネートキーボード) (JIS配列)
マルチタッチ・タッチパッド
通信機能IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E)
Bluetooth 5.3
I/FHDMI×1、USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×1、
USB3.2 (Type-C/Gen1/Power Delivery対応) 9×1、
USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2、
SDカード、オーディオコンボジャック
サイズ・重さ310.5×221.9×13.9~15.9mm , 約1.3kg
主な同梱品ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書

ASUSの最近のラップトップPCはディスプレイに有機ELを使っていて、とてもきれい。特に「黒」がきれいに出るので、映画などを観る時にその威力を発揮してくれます。ただし、タッチ機能は付いていません。

後述しますが、タッチパッドに便利機能が付いています。タッチパッドの端をなぞると、動画の早送り・巻き戻し、音量調整、ディスプレイの明るさ調整ができるんです。どれも動画を見る時に便利。

端子類もUSB Type-C端子だけではなく、Type-A/Gen1やHDMI端子もついているし、microSDカードスロットもあるので何かと便利。

見た目のチェック

と言うことで、見た目チェックとして端子類を見ていきましょう。

右側面。写真右側(ディスプレイ側)からUSB3.2 (Type-A/Gen1) x2、電源ランプ、充電ランプ。

ASUS Vivobook S 14 M5406

左側面。画面左側(ディスプレイ側)からHDMI端子、USB3.2 (Type-C/Gen1/Power Delivery対応)、USB4 (Type-C/Power Delivery対応)、microSDカードスロット、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックとなっています。
なお、セキュリティケーブル用の穴は空いていません。

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ディスプレイ側側面。吸気口です。

ASUS Vivobook S 14 M5406

ディスプレイは180度回転。

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底面は排気口が並びます。外からは見えませんが、ヒートパイプが二本配置されていて、液晶ポリマー製ファンが付いています。
音はかなり静かです。ただ、消費電力は最大で90Wということで、かなり熱くなります。直接膝の上に置いての作業は厳しい。

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キーボードと例の(?)タッチパッド。
キーの配列は標準的で、変形キーはありません。右下の矢印キーが細くなっているくらいかな。

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タッチパッド。借り物だったのでシールを剥がしていません。見ての通り、指をスライドすると音量や明るさなどの調整ができます。これ、慣れるとかなり便利。動画を見ていて「今のシーンをもう一度!」って時に慌てずにスルッと指でなぞるだけで巻き戻せるのは気分が良かった。

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そして、もうお馴染みのWindows Copilot呼び出しキーもちゃんと付いています。NPU搭載だから「AI PC」となるのでしょうが、このCopilot呼び出しキーも漏れなく付いているようです。

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ファンクションキーは標準的なもの。特徴はF12に割り当てられている「MyAsus呼び出しキー」くらいでしょうか。システム監視や各種設定ができるMyAsusは、ASUSオリジナルのツールですが、必要なものがコンパクトに揃っているので、Windows OSの設定ツールよりも便利な時があります。どちらに何の機能があるのか・ないのかを覚えて使い分ければ時短になりそう。

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WebカメラはWindows Helloに対応していて、顔認証してくれます。物理的シャッターも付いていますが、顔認証設定をしちゃうとシャッターの開け閉めが億劫になり、開きっぱなしにしちゃうなぁ、私は。プライバシーに対する意識の高い人は毎度、ちゃんと開け閉めしましょう。

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付属のACアダプターです。90W対応。端子はUSB Type-Cです。家庭用スケールで測ったところ、見ての通りに重さは 386g となりました。ラップトップPCの本体が1.3Kgなので、両方持ち歩くと1.7Kg弱。
ただ、バッテリー駆動時間はJEITA測定法2.0で約11時間。実際に使用してみても半日(6時間程度?)使ったり、そのままにしたりしてまだまだ余裕という感じでした。Netflixでドラマをワンクール分一気見しても大丈夫かな?

ASUS Vivobook S 14 M5406

使ってみた

カフェに持っていって色々と動かしてみました。スタバやタリーズコーヒーでお試し。ACアダプターは持っていかなかったのですが、上述の通りにバッテリーの心配はしなくて済みました。

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色々なツール

まあ、普通にOfficeツールは使えます。ここでは見せられないですけど、本業のための資料作り(PowerPointで作成)をしたんですが、画面もきれいだし、作業は快適でした。マウスも持っていったのですが、大きめタッチパッドが調子よく、大概はこちら(タッチパッド)で済ませられたかな。

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SlackやNotionも遅延なく動きます。通知やらなんやら、遅れることなくゲット。

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このモデル、カラーバリエーションが黒(ニュートラルブラック)一色なので、ビジネス向けなのかなと勝手に思ってました。バッテリーの持ちも相まって、ノマドワークにピッタリ。

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と言いつつ、有機ELディスプレイとDolby ATMOS,harmon/kardonサウンドは動画(映画)を観るのにもグッド。仕事だけではなく、プライベードでもOKという感じ。
Photoshop Expressで写真の編集をしてみましたが、ディスプレイがきれいだと気持ちよく作業ができますね。グラフィックはCPU内臓のAMD Radeonグラフィックスですが、この程度の作業ならばサクサクこなせました。

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Windows Clipchampで動画編集もしてみましたが、クリッピング程度の作業は楽にこなせました。

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とは言え、流石に本格的ゲームはちょっと厳しい感じ。

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MyAsusの紹介。こんな感じでシステムの状況がパッと見られます。

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各種設定もここから。タッチパッドの「スマートジェスチャー」も気に入らなければ(そんなことはないと思いますが、、、)この設定画面でオフにできます。

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システムのアップデートもここで。発売されたばかりの機種と言うこともあり、BIOSのアップデートが早速、配信されていました。大事な更新を見逃すことなく、適用できました。

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AI機能を使った StoryCube を試す

さてさて、今回の機種も「AI PC」ということなのですが、今のところ、残念ながら(クラウドのサーバー側ではなく、)ラップトップPC側でNPUを使ってAI処理をするツールはまだほとんどありません。
専用呼び出しキーが付いているWindows Copilotもサーバー側での処理ですから、手元のリソースは使われていません。

ASUS Vivobook S 14 M5406

それじゃぁ寂しい、ということなのでしょう。ASUSさんがNPUを使うツールを一つ、プリインストールしてくれていました。それが「StoryCube」。ラップトップPCのディスクにストアされている写真を整理・分類してくれる“アルバム”ツールです。被写体を解析し、人物ごとにまとめたり、似たシーンを自動的に判別してくれたりします。その分析にAIが使われているのでした。
まあ、「もうGoogle Photoで管理しているよ」とか、「Photoshop Elementがあるので。。。」と言う人が大半かと思うので、実用性はどうですかね。「AI(NPU)を利用したサンプル実装」としては意味がありますが。
ということで、AI PCが本領を発揮するのはもうちょっと先のようです。

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感想

ぶんじん
ぶんじん

AI PCとして見ると、上述の通りに対応するアプリがもっと出てきてくれないと評価のしようがない感じです。今後に期待。

Ryzenシリーズを使用しているということで消費電力が低く抑えられているのでしょう。その分、バッテリー駆動時間が延びてくれているんだと思います。これは歓迎。マルチスレッドにも強いと言うことで、こちらは具体的に体感するまでには至りませんでしたが、Chromeブラウザで一杯タグを開いておき、さらにOfficeツールやNotionなどを使うといった感じでもモッサリ感は全くなかった。

ASUSからはRyzenを搭載した一連のラップトップPCを各種出していますが、その中でもこの機種はコストパフォーマンスが良い、ノマドワークに適した一台なのかなと思いました。学生さんが最初の一台として購入するのも良さそうですね。課題レポートや論文を書くのにも、NetflixやAmazon Prime Videoで映画やドラマを観るのにも良いし。そんな感じです。

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