最近、TVでよく見る万博のTC CMに違和感
チケットの売れ行きが悪いのか、CMをかなり流している気がする。そのCMの内容に違和感を覚える。
「万博とわたし 家族篇」では、万博で展示されるものとして「火星の石(隕石として地球に落ちてきた奴)」や「無人運転のバス」、「IPS心臓」、「アンドロイド」が紹介されている。
こちらの「万博とわたし 若者篇」では「翻訳アプリ」が出てくる。
IPS細胞ではなく“心臓”と言っているものの、無人運転バスにしろ、翻訳機にしろ、どれも 未来ではなく、今の技術 ばかりだ。わざわざ万博に行かなくても良さそう。翻訳機に至っては、私もポケトークSを持っていて使ってます。
IPS心臓も細胞シートまではできているようだし、Boston Dynamics社のSpotやAtlasを見るとアンドロイドとは言えないものの、いい線いっている。
さらにCMの中では「未来ではなく今だ」と言っています。まあ、「今こそ万博に行くべし」という意味なのかもしれないけど、未来を志向する万博としては違和感のあるキャッチフレーズです。「今じゃなく、未来でしょ?!」とツッコミを入れたくなってしまう。1970年の万博では未来を見せてくれたからこそあれだけ盛り上がったのに。。。
そもそも、万博の主旨に違和感
公式サイトの「開催目的」をみてみると
「万博」には、人・モノを呼び寄せる
求心力と発信力があります。この力を2020年東京オリンピック・パラリンピック後の大阪・関西、
そして日本の成長を持続させる起爆剤にします。
とあります。人集めが目的だと言うことで、中身に関しては何も言及していません。未来どころか、今の何を見せるのかも分かりません。これでは万博に敢えて行く理由がない。
元々、全く万博には興味がなく、行こうとも思っていなかったのですが、その判断は正しかったようです。
今さら中止にはできないのでしょうが、「成長を持続させる起爆剤」にしたいのであれば、せめて赤字は出さずに儲けてもらいたいものです。
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