MiniTool Software Ltd.から当ソフトのライセンスを提供してもらい、レビューしています。
MiniTool MovieMakerとは
以前、MiniTool Software Ltd.のバックアップツール「MiniTool ShadowMaker」のレビューをしましたが、今回は同社の動画編集ソフト「MiniTool MovieMaker」を試用する機会を得ましたので、使い方の紹介をさせてもらいます。
「MiniTool ShadowMaker」はこちら。
さて、私は普段、ソースネクストから販売されている「VEGASシリーズ」の動画編集ソフトを使っています。とても高機能・高性能で言うことはないです。ただ、高機能すぎて私には使いこなせていないというのも事実。動画編集ソフトというと他にはAdobe Premiere Proなどがありますが、どれもプロが使うようなツール。
MiniTool MovieMakerの特徴
今回試用した「MiniTool MovieMaker」は、動画編集の経験がないユーザーでも、直感的に操作できるインターフェースが特徴。それでいて基本的な編集機能(トリミング、結合、速度調整など)に加え、フィルター、エフェクト、テキスト追加、BGM挿入などを備えていて、かなり本格的な動画を作成することができるというもの。
いきなり使ってみましたが、マニュアルを見なくても使い方が想像できる感じでした。ちなみに、マニュアルは英語のみのようですが、最近はブラウザの翻訳機能もあるし、そんなに問題はないでしょう。
価格体系
価格ですが、2025/3/1時点で
- 無料版:時間制限なしに最初の3本の動画をエクスポート。2分以内の動画を自由にエクスポート。
- 月間サブスクリプション:月額1,800円 (税込1,980円)。1 PCに1ライセンス。1ヶ月間無料アップグレード。透かしなし、時間制限なしで動画をエクスポート。
- 年間サブスクリプション:5,580円 (税込6,138円) 。1 PCに1ライセンス。1年間無料アップグレード。透かしなし、時間制限なしで動画をエクスポート。
- アルティメットプラン:8,280円 (税込9,108円) 。3 PCに1ライセンス。生涯無料アップグレード。透かしなし、時間制限なしで動画をエクスポート。
となっています。無料版でまずはお試しして、気に入ったらアルティメットプランで購入しちゃった方がいいんじゃないですかね。アップグレードをずっとしてくれて、三台のPCにインストールできるし。サブスクリプションは“お試し”を長めにしたい場合でいいような。
主な機能
主な機能は以下の通り。
- 動画の読み込み・結合・前後分割(Split)・部分削除(Trim)
- 動画のサイズ変更(Crop):アスペクト比変更
- 動画スピード変更・逆再生
- 画面効果(エフェクト追加・フィルター)
- ビデオ遷移効果追加・アニメエレメント追加
- タイトル・クレジット追加、テキスト追加(字幕追加)
- BGM追加、音声編集
- 写真編集
などなどです。エフェクトやエレメントは色々なパターンが用意されていて、それらを簡単に動画へ適用できます。
使ってみた
まずはインストール&設定
さて、「MiniTool MovieMaker」ですが、インストールはどの契約でも同じインストーラーをダウンロードして行います。この時点で“無料版”として使い始められます。

有料でサブスクリプション契約するかアルティメットプランの購入をした場合、登録用のライセンスキーがメールで届きますので、それを入力してください。ツール起動後、右上に鍵マークが出てきますので、ここで登録画面を呼び出してください。

登録画面でライセンスキーを入力すれば完了。

ツールのレイアウトはこんな感じ。左上の素材“置き場”に編集したい動画や写真ファイルをドラッグ&ドロップして準備。編集対象を編集画面に置き、プレビューを見ながら操作コマンドで選んだ編集をしていきます。

そうそう。起動時はまずプロジェクトの指定をしろという画面が出てきます。動画ファイルを一つだけ編集する場合でも、まずはプロジェクトを作らねばなりません。

写真ファイルをならべてスライドショー作成
複数の写真を使ってスライドショーを作成してみました。複数動画を繋げて作品を作る場合もほぼ同じ作業になります。ポイントというか、ちょっとした注意点としては、編集画面にはメインとなる編集対象をドロップする場所と、追加画面・追加機能をドロップする場所(トラック)が異なるという点だけでしょうか。
Transitionは複数対象の真ん中に設定するか、前のファイルにだけ・後のファイルにだけ影響させるかを選べるようになっています。
上記の操作で作成したスライドショーに、さらにBGMを追加してみました。今回はMovieMakerが提供している音源を使っています。音源アイテムで、下矢印が表示されているものはこれを押してダウンロードしてから使えるようになります。
音源アイテムを音声トラックにドラッグ&ドロップすればOK。オマケで犬の鳴き声などの効果音もさらに別のトラックに追加してみました。
完成品がこちら。BGMの音量が大きかったので、追加した効果音はよくわからなくなってしまいましたかね。
まあ、それっぽい作品になったのではないでしょうか。Transitionは色々なパターンを無理矢理使ってみましたが、実際の作品の場合は統一感があった方が良いかも。
動画にタイトル・クレジットを追加し、様々なエフェクトをかけてみた
次も似たようなものですが、いくつかの動画を繋いで色々なエフェクトを追加してみました。また、作品っぽく仕上げるためにタイトル・クレジットを追加しています。
タイトルやクレジット、それにエフェクトもどんな中身なのかが分かるように左上の素材画面で、カーソルをそこに置くだけでプレビューが見られます。

「スライドショー作成」で使った編集パターンの説明は割愛しています。複数動画を繋げ、間にTransitionを設定したところから説明は始まっています。
まずはタイトル・クレジット追加です。好きなパターンのタイトルを選び、編集画面のメイントラックの先頭にドロップします。字幕は追加トラックにドロップして設定します。最後に、クレジットはメイントラックの後ろに繋げてください。
当たり前ですがタイトル・クレジット、そして字幕は文字列などの編集ができ、好きな文言に変更可能です。
タイトル・クレジット追加をするといかにも“作品”って感じになりますね。
エフェクトの追加です。メインの動画に重ねるイメージで各種効果を設定できます。
使い方が難しいところですが、メイン動画の中に“子画面動画”を挿入することもできます。今回は取って付けたようなものになってしまいましたが、上手く使えば面白い作品が作れそう。
出来上がったのがこちら。字幕の出し方、位置などをもう少し丁寧に作るべきでしたね。ビー玉が転がって煙が上がるのはどういう意味なのだろうか。我ながら謎の作品になってしまいました。
こちらはまた別のエフェクトを試したもの。
ビデオに撮り忘れましたが、作品の編集が終わったらプレビュー画面右上にある「Export」で動画を出力できます。その際、出力形式(MV4,AVI,などなど)や解像度(画面サイズ)、フレームレートなどを指定できます。とりあえず、デフォルト設定で出力しておけばパソコンやスマートフォンで再生できる動画ファイルが出来上がります。

感想

操作方法は単純明快。操作画面もシンプルで分かり易く、ほとんどマニュアルを見なくても試し試しやってみたらできちゃいました。動画編集も凝り出すと偉い手間暇が掛かりますが、このツールならばそれなりの完成度のものをササッと作れてしまう。なかなか良くできた動画編集ソフトです。
ただ、Microsoft Clipchampという強敵も現れていますので、今後のアップデートにも期待ですね。
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