ASUSさんから新製品のノートPC E210MAをお借りして試用する機会を得ましたので、何回かに分けて紹介しています。
なお、初期状態はWindows 10 Sモードになっていますが、Sモードを解除し、Windows 10 Homeとして使用しています。
使い勝手の話
今回は、実際に色々なソフトを使ってみた様子を紹介します。が、その前にちょっとだけ前回の続き。
前回はE210MAの外観やスペックを見てみました。その話は下記記事を見てください。
この記事の中で、「電源端子が左側面にしか付いていないのはちょっと面倒」みたいなことを書きました。というのも、最近のノートPCはUSB Type-Cで電源供給されるようになっているものが多く、さらにはそのUSB Type-C端子が左右どちらの側面にも配置されているものが少なくないからです。それに慣れちゃうと、片側にしか電源ケーブルを挿せないのが不満に思えちゃうんですよ。いやはや、贅沢に慣れちゃうのは恐ろしいものです。
ありがたいことに、スタバやタリーズなどのカフェでこんな風に席にコンセントを用意してくれているカフェが増えてきました。ノマドワーカーにはうれしい限りです。普段は家で充電をしてくるので、あまり利用することはないのですが、充電し忘れていた時には助かります。
で、こんな風にAC電源アダプターを挿して利用する訳ですが、この時は席の都合上、自分の右側からケーブルを伸ばす形になりました。
すると、当たり前ですが、電源端子が左側面にあるので、こんな風にケーブルを引き回すことになります。幸いにケーブルの長さが充分にあったので問題なかったですが、やっぱり両側に端子がある方が安心ですね。
まあ、この場合、ケーブルをノートPCの手前から引き回せば良かったのかも知れませんが、、、。そう思うと、やっぱり贅沢な悩みか(笑)。
ディスプレイの解像度の話
ソフトの使い勝手の話の前にもう一つ。
以前、別のブログ(Chromebookでブログを始めてみよう | Chromebookデビューしてみませんか)で、ディスプレイの解像度の話をしたことがあります。
ノートPCを購入する時、ディスプレイの大きさは大きな選択ポイントですよね。それで本体の大きさも決まるし。このE210MAは11.6インチになります。ノートPCだと13インチや15インチ辺りが人気でしょうか。
もう一つ、ディスプレイを考えるには「解像度」をチェックしないといけません。これは、画面にどれだけ“細かく・精細に”表示ができるかの能力を表します。同じディスプレイでも解像度が違うと表示できる量・範囲が違う訳です。下の図で見るように、同じウィンドウ(Windowsの設定画面です)を表示させても、解像度の違いでここまで異なります。SVGAやHDだと全画面が一つのウインドウでほぼ占領されてしまっていますが、Full-HD以上になると他のウインドウを並べさせて見ることも可能ですね。
でも、インチサイズが小さなディスプレイだと、この解像度が高すぎた場合、表示されたものが小さくなり過ぎちゃうことになります。4K QFHDの場合、私の視力では文字が小さすぎてかなり厳しいものがあります。
まあ、一般に動画を観たりするときには高精細の方が良い(ソースに依りますが)ので、切り替えて使う形になるのでしょうか。
さて、我らがE210MAのディスプレイはと言うと、大きさが11.6インチで、解像度はWXGA(1,366×768ドット)です。同じWindowsの設定画面を表示させるとこんな感じになります。
CPUやメモリーの話
次はCPUとメモリーです。CPUはIntel Celeron N4020、メモリーは4 GBとなっています。
便利ではあるけど、メモリーをやたらと消費すると言われているGoogleのブラウザーChromeの拡張機能ですが、その便利さ故に私は多用しちゃってます。また、その設定を同期させているため、E210MAで動かしても同じだけの拡張機能が動き始めてました。その結果がこれ。CPUの使用率が100%になっちゃっていますね。
同様に、メモリーもChromeの拡張機能のせいで90%を越える使用量となってしまいました。
使い方をちょっと工夫する必要がありそうです。
色んなソフトをE210MAで動かしてみた
やっと本題です。そんなディスプレイやCPU・メモリーの性能が分かったところで、色んなソフトを使ったらどんな感じになるのか見てみました。
E210MAにはMS-Office互換のWPS Officeのライセンスが付いてくるのですが、借り物と言うこともあり、今回はGoogleが提供している無料のOfficeツールを使ってみました。
Google Slides
まずはGoogle Slides。PowerPointのようなツールです。
画面の狭さ(解像度の低さ)がどうしても目立ってしまいます。表示・閲覧は問題ないものの、資料作成・編集は厳しそう。小さな図形を編集しようとすると、目を細めてしまう。まあ、資料をゴチャゴチャさせずに、大きな文字でドンと書け!という意味では良いのかも知れないですが。
Google Sheets
Google Sheetsです。Excelのような表計算ソフトです。
表示できる範囲は狭いものの、適度な大きさに表示させればセルの編集自体に問題はありませんでした。大きな表を操作するのはあっちこっち移動しなければならないので厳しいですが、部分的であれば入力・編集も問題ないと思います。外出先でちょっと手直しする程度の使い方ならば充分に実用的。ただし、CPUが非力なので複雑な計算をさせるようなシートだと動作はどうしても遅くなってしまう。その点は使い方に注意が必要そう。
タッチパッドがテンキーになるという強みもあるので、データを入力していく作業には向いているかも。表のあちこちを行ったり来たりしながらだと厳しいが、縦または横にデータを入力し続ける作業ならば表示範囲の狭さも気にならないでしょう。
Google Docs
Google Docsです。Wordのようなワープロソフトです。
こちらもGoogle Sheetsと同様。ページを全体表示をさせようとすると50%縮小しなければならないので、その状態での入力・編集はほぼ無理でした。ただ、標準の表示サイズであれば、十数行は表示させられるので、文章を書き込んでいく分には支障がありません。編集時には普通サイズにし、確認の時だけ下のように全体表示にしてみる、という使い方でしょうか。
YouTube
最後は動画の視聴です。自分が作成した動画をYouTubeで全画面表示にして再生してみました。
動画再生にはそれほどストレスは感じませんでした。ネットワーク環境さえちゃんとしていれば、一人で映画を楽しむのに問題はないと思います。高精細をウリにしているような、「大自然の生き物が・・・」や「世界遺産の絶景が・・」なんてもの以外であれば、WXGAの解像度でも違和感(画面がざらついて見えるとか、色が不自然とか)はありません。元々、11インチの小さな画面なので、丁度いい感じ。
ただ、内蔵スピーカーの音は今ひとつ。本体の大きさもあるでしょうし、それほど力を入れていないせいもあり、特に低音再生が弱いためか、乾いた感じの音です。動画を楽しむならばヘッドセットは必須でしょう。それも含め、ひとりで動画を楽しむには丁度いい機種だと思います。
使ってみた感想
ということで、全体を通しての感想です。
CPUはやはり非力。Chrome以外でもちょっと重めのタスクが走るとすぐに100%になってしまう。アンチウイルスソフトやOneNoteをそれぞれ起動したら、すぐに振り切れてしまいました。そうなると、どうしても動作は“もっさり”してしまう。特に、アプリケーションの起動が遅くなるのは辛いです。
メモリーの少なさも目立ちました。Chromeの拡張機能を20弱動かしている状態だと、メモリーは90%以上の消費となり、厳しい状態になっていまいました。
画面が狭い(解像度が低い)こともあり、“マルチタスク”で色々と動かすよりも、何かの作業に集中して使う方が向いているようです。例えば、こうして文章を書くだけであれば特に支障はなし。今、E210MAを使ってこのブログ記事の下書きを書いていますが、その程度の作業であれば問題なく動いています。
キーボードが少々窮屈ですが、各キートップ間の間隔が適度に取られているので、タイプミスすることはありませんでした。変型キーもないので、むしろ使い易い部類だと思います。
ということで、小ささと軽さを活かして「持ち歩いて、外出先でちょっと作業」したり、「ひとりで映画鑑賞」なんて使い方が良さそうです。
あと、見た目がお洒落ですからね。スタバで使っていたら目を惹くかも。さっとカバンから取り出して、どや顔で使いましょう!
ここから買えます
公式オンラインストアから購入できます。
P.S. 後継機はこちら。
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コメント
年寄りには似合いませんね。
いえいえ、そんなことはありませんよ。
黒くて無骨な“業務用”パソコンよりもこっちの方が上品でしょう。
カフェでブログ書きも悪くないですよ。
ただ、Photoshopなどで写真の編集をするにはパワー不足かも知れません。
事前に自宅のパソコンで作業を済ませておく必要がありそうです。
[…] […]