HD Video Converter Factory Proとは
WonderFox Softは中国の成都に本社を構えるソフトウェアベンダー。今回、主力製品である動画編集ソフトの「HD Video Converter Factory Pro」のライセンス供与を受け、実際に使ってみましたので、感想をご報告。
日本市場にがんばって進出しようと言うことですが、ちょっと“言葉遣い”に厳しいところが・・・。まあ、そこは寛大な目で見てスルーしましょう。
肝心の機能・性能はなかなかのもので、他にはないユニークな機能があったりして楽しめました。名前の通り、動画編集がメインですが、他にもオマケ機能があるんです。
起動するとメイン画面が現れ、そこに下記コマンドを呼び出すアイコンが並んでいます。
- 動画
- 変換
- ダウンロード : 各種動画サイトの動画をダウンロードし、ファイルに保存(各動画サイトのポリシーや、著作権を遵守の上、使用してください)
- 録画 : 画面全体もしくは一部をキャプチャーし、動画生成
- 画像
- GIF製作
- 動画をGIFに変更
- 画像をGIFに変更
- GIF製作
- ツールボックス
- スライドショー
- ベルツール : 動画から音声を抽出して、着信音作成
- スクリーン分割ツール
- 字幕エクスポート : 字幕データを動画から抽出
早速使ってみた
と言うことで、何はともあれ使ってみて、色々と動画を加工してみたので、順不同で紹介していきます。
画像 ⇒ GIF製作
MP4形式などの動画や、複数の画像データから、コマ送りの動画(GIFなので、“画像”ファイルとして扱えます)にする機能。今回は動画から作ってみました。
こんな感じで変換する動画を呼び出し、「GIFを作成」ボタンを押すだけ。動画の開始・終了地点を指定して一部を切り出したり、フレームレートを変更したり、細かい指示もできます。
完成品がこちら。ブログやSNSで、動画をそのままアップロードするほどではないけど、ちょっと雰囲気を見てもらいたいな、なんて時には使えますね。
動画にエフェクトを描ける
動画を色々と加工できます。対象動画ファイルを読み込むとこんな画面になって、ここで指示ができます。今回試してみたのは「特効(いわゆる、エフェクト)」です。
他にも、動画の一部切り取り、回転、トリミングなどができます。
エフェクト指定画面行くと、メニューが下部に出てきて、ここから指定します。元動画と加工後の動画が表示されるので、どんな風に加工されるのかを確認しながら指定できます。なかなか分かり易い造り。
分かり易い加工がいいかなと思い、「鉛筆画」風に変換してみました。その結果がこちら。ちょこちょこっと指定するだけで、すぐにこんな風に加工できちゃうなんて凄いですね。面白い動画ができました。街中を写しただけの動画だけど、SNSに載せたらウケるかも?
ウォーターマークを挿入
動画に文字やイメージのウォーターマーク(透かし)を入れることができます。私もこれまで、写真にはウォーターマークを入れていたんですが(Adobe LightroomやPolarrを利用)、動画はそのままでした。簡単に扱えるツールがなかったんですよ。それが、こんな感じでちょちょっとできるので、今後は使っていこうと思います。
動画を読み込んだら、スタンプマークのアイコンをクリック。するとウォーターマークの指定画面になります。テキストを入力するか、事前に用意しておいたイメージデータを指定するかが可能。画面を見ながら、挿入位置も決められます。
これだけで転用・盗作を防げるかは分かりませんが、主張することはできますね。単に、自分のサイトの印として入れるのもいいでしょう。
複数動画を連結したり、分割画面に埋め込んだり
動画の切り取りの反対で、結合・連結も可能です。やり方は簡単。複数動画を読み込んで、「マージ」を指定。
連結する順番に並べて「マージ」を実行します。
スクリーンを分割して、一つの動画にしちゃうなんてのもできます。これ、あんまり他のツールでは見ませんね。なかなかユニーク。
結合パターンをテンプレートから選び、対象となる動画を(複数)指定して読み込みます。例によってすぐに完成イメージが表示されるので、結果を確認しながらできますよ。
加工前の動画度、加工後の動画を上下に並べてみました。この記事のような話をするときには最適の機能ですね。どんな風に加工できるのかが一目で分かります。
旅行先で撮った動画も、景色(だけ)を写しているものと、その景色を見ている人物を写した動画を横に並べて結合すれば、“それっぽい”画になりそう。
変換先の指定が凄い
さて、機能を先に説明しましたが、実は“Converter”としての基本性能が凄いんですよ。動画のエフェクトやらなんやらができる訳ですが、各デバイスに合わせた最適化変換が実は本命機能なのかも。
変換する画像を選んで、加工を指定する画面で「出力フォーマットを選択」を押すと、各種デバイスが選択・指定できるんです。デフォルトでは一般的なMP4形式になっています。
動画フォーマットだけでもこんなに一杯。
メーカーとデバイスの種類を指定して選択も可能です。「アップル」を選ぶと、その先にiPhoneやiPadなどがずらっと出てくるので、分かり易いですね。
Amazonだけでもこんなに出てきました。
Sonyだとこんな感じ。
ただ、日本市場への対応はまだまだのようで、あのメーカーがない、この機種がないって感じにはなっています。この辺りは今後の拡張を要望します。
結果、使えるか否か
動画編集ツールだと、Adobe Premierや、私も使っているソースネクストから販売されているVegusシリーズがおすすめなのですが、ちょっと高機能すぎて、私も基本機能しか使えていません。操作方法を覚えるのもちょっと大変。
それに比べると、機能は限定されるもののこんな風に簡単に使えるのは便利。YouTuberになる訳ではないなら、これで充分かと思います。
SNS用の動画をもうちょっと何とかしたいと思っている人や、家族や友人のためにちょっと小綺麗な動画を作りたい人におすすめです。
ここから買えます
WonderFox Softの「HD Video Converter Factory Pro」は、下記バーナーをクリックした先の公式オンラインストアで購入できます。
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