「科捜研の女 劇場版」 昔のメンバーも総登場サービス

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科捜研の女 映画・演劇
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以下の内容は、いわゆる「ネタバレ」を含んでいます。

★ あらすじ

解剖医も務める法医学教授 風岡の目の前で転落事故が起き、洛北医科大学教授が亡くなった。風岡は「殺される!」という叫び声を聞いたため、事件ではないかと通報し、京都府警捜査一課の土門刑事や、科捜研の榊たちが現場に急行した。だが、解剖まで行って調査をしたものの、事件(他殺であること)を示す証拠は得られなかった。

“事件” 直前に “被害者” が東京の細菌学者 加賀を訪ねていたことを土門は突き止めた。加賀は「ダイエット菌」と呼ばれる腸内細菌のダイエット効果を発見し、被験者に継続的投与を行う実験の最中だった。土門はその「ダイエット菌」が入ったカプセルを強引に任意提供させ、科捜研に送った。だが、特に問題となるような物質は検出されなかった。

そうこうしているうちに、今度は口内細菌を研究している学者が飛び降り “自殺” する。だが、その学者も自分で飛び降りたのだが、その直前に「殺される!」と叫んでいた。
実は土門や榊たちの知らない場所、ロンドンとトロントでも同様に細菌学者が謎の転落事故で死亡するという事件が起きていた。

科捜研の鑑定では事件性を示すものは見つからない。だが、偶然とは思えない。土門と榊はやはり「ダイエット菌」が何らか関係があると睨み、更なる捜査・鑑定を進めるのだった。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演:沢口靖子 内藤剛志 若村麻由美 風間トオル 金田明夫 斉藤暁 西田健 渡部秀 山本ひかる 石井一彰 佐々木蔵之介 佐津川愛美 渡辺いっけい 小野武彦 戸田菜穂 田中健 野村宏伸 山崎一 長田成哉 奥田恵梨華 崎本大海
  • 監督:兼﨑涼介
  • 脚本:櫻井武晴
  • 音楽:川井憲次

★ 感想

うちの奥さんがTVドラマ版のファンで、本放送はもちろん、再放送も欠かさず観ている。ということで、映画版も観にいったのでした。

佐々木蔵之介演じるマッドサイエンティストに科捜研が挑む、というのがメインストーリー。科捜研でも最初は事件に結びつく証拠を見つけられずに苦労する。犯人も科学に知識のある人物だろうというのが想像される。とは言え、いきなり佐々木蔵之介が犯人では詰まらないだろう。でも、その周りの大学関係者たちはいかにも怪しい連中ばかり。そう簡単に犯人を当てられないぞ、という感じが伝わってくる。TVドラマだと「名前の知っている俳優」が出てきたら何となく分かっちゃうけど、映画版は出演者も豪華なので、そうそう単純ではないのだ。“Whodunit” の謎を最後まで引っ張っていた。そして犯人登場で、「ああ、この人だったか」とちゃんと思わせてくれた。娯楽作品として良くできていた。
加賀(佐々木蔵之介)の研究所というか実験室が、マッドサイエンティストの設定とはいえ “いかにも” 怪しすぎだったのはちょっと演出過剰だったかな。まあ、それはご愛敬でしょうか。

ドラマの放送開始は1999年だそうで、もう二十年以上もシリーズが続いている人気作品。でも、映画化されるのはこれが初めてだそうだ。
そんな長寿番組なので、主人公の榊(沢口靖子)はずっと変わらないが、その他の登場人物は入れ替えも多い。土門刑事役の内藤剛志も、確か最初のうちは違う役での出演だったはず。「科捜研を去って行く」と言ったような設定でドラマにはもう登場しなくなってしまったキャラクターも多い。
そして今回、初の映画化と言うこともあってか、かつての登場人物が大勢 “ゲスト” 出演しているのだ。昔からのファンへのサービスなのだろう。うれしい限り。誰がどんな役で出てくるかはお楽しみと言うところかな。まあ、キャスト一覧を見れば、ファンならばどの登場人物だったかは分かるかも。

ということで、ドラマのファンならば楽しめる作品なのは間違いなし。そうでない人でも軽めのミステリー作品として気軽に観られるんじゃないかと思います。

★ 公開情報

★ 原作本、他

「科捜研の女 劇場版」のノベライズ本

2019年に発行された “コンプリートブック”

コメント

  1. 東雲 より:

    わぁ~~!劇場版ですか!!
    実は私も、『科捜研の女』のファンで、
    初期の頃からず~~っと観ていますよ~~^^
    (元々 沢口靖子さんのファンという事もあり)
    劇場版も いつかWOWOWでやると良いのですが・・・。

    • bunjin より:

      さすが、二十年続いているドラマ。古参ファンが多いんですね。まあ、我が家も同様ですが。
      TV Asahiで先に放映するのかな。どうなんでしょうね。