Notionとは
以前、メモ帳代わりに「Slack」を使っているという記事を書きました。
Slackは元々、チームのコミュニケーションを主たる目的とした”チャットツール”が進化したもの、という感じです。
今回紹介するNotionも、チームで共同してドキュメントを作成していくのが元々の狙いだと思われるツールです。MicrosoftのTeamsでMS-Wordのファイルを複数人で同時に編集したり、Google WorkspaceでGoogle Docsをみんなでいじるのと同じです。
そんなNotionですが、文章の作成にはWordpressのGutenbergブロックエディタと同じような感覚で、ドキュメントを構造化して作成することができます。Gutenbergブロックエディタに慣れている人ならば、WordやGoogle Docsよりも親しみが持てるんじゃないかと思います。
さらにNotionは、簡易的なデータベース機能を持っていて、それを利用してToDoリストやチームの進捗管理などができる様になっています。私も、例によって「ひとりNotion」なのですが、ブログの記事作成の進捗管理を「カンバン」形式で行っています。
この辺りの話は別のブログに記事を書いているので、よければそちらを読んでみてください。
NotionAIは確かにすごい
さて、そのNotionですが、新たな機能(サービス)として”NotionAI”を登場させました。
最近、ちまたでは「ChatGPT」の話題で大賑わいですが、こちらのNotionAIも、Notionで文章を書く際にそれを助けてくれるAIサービスなのです。これが思った以上によくできているのでびっくりです。
試しにやってみました。文章を書く際に「NotionAI」を呼び出し、まずは何をしたいかをメニューから選びます。「ブレインストーミングをする」だの「アウトラインを作成する」だの、色々なことができるんですが、その中に「ブログ記事を書く」も出てきます。これを選択。
すると、キーワードと言うか、ブログ記事のタイトルを聞いてきます。ここに書きたいテーマを入力。試しに「火星の衛星について」と入れてみました。
その結果がこちら。これ、早回しではありません。こんな調子で”それっぽい”文章をスラスラと生成してくれるんです。時間にして十秒程度でしょうか。ネットワークが速ければもっと短い時間で終わるのでしょう。いずれにせよ、すごいものです。
NotionAIをどう使うか
生成された文章を読んでみると、たぶん、「ネット検索をした結果をうまい感じで並べている」という風に見えます。火星の二つの衛星であるフォボスの章とデイモスの章の構成がほぼ同じ形式になっています。意味的には間違いはなく、対比が分かり易いとも言えます。しかし、文章としてはかなりぎこちない感じでしょう。流石にこれをそのまま使うのはためらわれますし、どこかからコピーしてきたかと思うとオリジナリティの観点および引用・著作権の問題も気になります。
とは言え、知りたいことをうまくまとめてくれている訳ですから、自分向けの調査報告としては強い味方になりそう。調べ物をしたい時、文章を書く時の下書きとしてはとても優秀。ブログの記事を書くにしても色々と下調べは必要ですから、それをささっとまとめてくれるのは助かります。上手く使えばかなり便利そうですね。
ChatGPTにしろ、このNotionAIにしろ、検索結果のまとめっぽいレベルではあるので、これをAIと読んで良いのか?という議論もあるとか。でも、素人から見れば“実用性”はかなりのレベルにあると思われます。いや、驚きです。
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