ASUSさんから新発売されるフラッグシップスマートフォンのZenfone10を借用し、試用する機会を得ましたので、レビューさせていただきます。
Zenfone10とは
フラッグシップのスマートフォンは大型化していくものとちょっと前まで思っていましたが、最近はコンパクトな手のひら(?)サイズの機種が流行っているようですね。ASUSでもZenfone 8,Zenfone 9と5.9インチサイズのスマートフォンを出していました。そして今回のZenfone 10となった訳。
サイズはコンパクトですが、SoCはSnapdragon 8 Gen 2、リフレッシュレート144HzのAMOLEDディスプレイを搭載し、IP65/IP68の防水・防塵対応、デュアルSIMにも対応し、ワイヤレス充電のQi規格にも準拠しているのでした。なるほど、“フラッグシップ”と名乗るだけのことはあります。
さらには電源ボタンが指紋認証センサーになっていたり、アダプティブEISと6軸ジンバルモジュールで動画撮影時のブレを防いでくれたり、さらにはNFC・Felica(おサイフケータイ)にも対応しています。
概観をチェック
何はともあれ、まずは見た目のチェックです。
サイズ感を見るために、手元にあったスマートフォンたちを並べてみました。真ん中がZenfone 10。一枚目の写真は、左がOPPO Reno 10x Zoom、右がHTC Desire 22 proです。二枚目は左がRAKUTEN Mini(C300)、右がRAKUTEN HAND(C330)です。
カタログによると、サイズは約146.5 x 68.1 x 9.4mm、重さ 約172gとのことです。
アウトカメラは二眼。5,000万画素 広角カメラ (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9)、1,300万画素 超広角カメラ (35mm換算:12.5mm相当/F値2.2)となっています。白い点はLEDフラッシュです。
専用ケースが同梱されています。そのケースをはめてみました。写真ではちょっと分かりにくいですが、右下にちゃんとASUSのロゴマークが刻印されていて、“純正”ケースだと主張してくれています(控えめに)。
別売りのため、今回は実物を見ていないのですが、「Zenfone 10 CONNEX アクセサリセット」も用意されているそうです。メッシュになったケースと、それに取り付けるConnexカードホルダー、Connexスマートスタンドがセットになっているそうです。
他の同梱品としてはUSB ACアダプター、USBケーブル(Type-A, Type-C)が入っていました。その他、SIMイジェクトピンとユーザーマニュアル(兼 製品保証書)が同梱されています。
天面にはマイクロホン・ヘッドホン・コンボジャックがあります。有線ヘッドセット派の人にはうれしいですね。
小さい穴はスピーカー。ちなみにサウンドの規格としてはHi-Res、Hi-Res Wireless、Dirac HD Sound、Dirac Virtuoに対応しています。
底面にはUSB Type-C端子、SIMカードスロットがあります。
こちらにもスピーカーの穴があって、右側はマイクの穴です。
右側面に電源ボタン兼指紋認証センサーと、音量ボタンが配置されています。
左利きの人はごめんなさい、なのかな。でも(?)、インカメラは顔認証機能に対応していて、マスクやメガネを付けていても大丈夫だそうです。
左側面はスッキリ。
借用した機種のカラーはミッドナイトブラック。その他にスターリーブルー、オーロラグリーン、エクリプスレッド、コメットホワイトがあります(グレードによって対応しているカラーは異なります)。
色々、使ってみた
便利な機能たち
まずは充電。Qi規格の充電器を使ってみました。最大出力15Wで、Qi EPP規格に対応しているとのこと。有線だと30W急速充電も可能となってます。バッテリー容量は4,300mAh。
ワイヤレス・有線双方に対応したヘッドセット用オーディオエフェクト機能のDIRAC Virtuoって奴を設定してみました。私はそんなに耳が良い方ではないですが、聴きやすくなったのは確か。迫力も上げることができました。
その他、色々と機能があるのですが、便利だなと思ったものをいくつか紹介。
一つ目は「自動縦長スクリーンショット」。画面の下に隠れてスクロールしないと表示されない部分も一度にスクリーンショットを録ることができます。
もう一つは「三本指スクリーンショット」。ディスプレイ上を三本指ですっとなぞるとスクリーンショットが録れるというもの。
「Always-on Panel」機能も便利。AMOLEDディスプレイでは、表示部分以外は点灯していないので、電力消費がそれほどかからずに“常時表示”が可能なのだそうです。その特性を活かして、スリープ時の画面に各種情報を表示させるのがこの機能です。ずっと表示しっぱなしなので、時計代わりにもなりますし、お気に入りの一枚を眺めることもOK。いいですね、この機能。
カメラとしてはどうかな?
スマートフォンで写真を撮るのが趣味の一つ。ということで、Zenfone 10のカメラとしての出来を試してみました。撮影モードはどれもデフォルトのオート設定です。
まずは昼間、普通に撮った一枚。手前の階段の手すりから、遠くの建物、そして雲が浮かぶ空まできれいに映っています。
こちらは夜景。と言っても、明るい通りの明るいビルが被写体。コンビニのライトは白飛びしていますが、あとは全体的にいい感じに写っていますかね。ゴリラ君の表情も暗くならずにしっかりと見えています。
薄暗い街灯に照らされた工事現場の夜景。手持ちでしたが、そんなにブレていないんじゃないかな。手ブレ補正、活躍しているようです。
近距離撮影。さすがに手前のビー玉はボケてしまっているけど、10cm程度離れたビー玉はちゃんとピントが合っているようです。花などを接写する時もこれならば大丈夫でしょう。
パノラマモードで撮った一枚。ほぼ180度分の景色が撮れました。
スリープ時(画面が暗くなっている時)に電源ボタンを二度押しする・長押しする、という動作に対してアクションを指定できます。Googleアシスタントを開いたり、音声入力を開始したり、などなど。私が気に入ったのが、カメラの起動&三枚連写です。二度ボタンを押すとすぐにカメラが起動され、続いて三回、シャッターを切ってくれるんです。「あ!シャッターチャンスだ!!」と思ったその瞬間を逃さないというもの。
明るいところであればまさに三枚の写真が撮れるんですが、試しに夜景を撮ってみました。一枚目はさすがに暗さに対応できなかったようですが、三枚目になればきっちりと撮れています。これならばどんな時でもシャッターチャンスを逃さずに済みそうです。いいですよ、この機能。気に入りました。
動画も撮影してみた
Zenfone 10は手ブレを抑える性能が高い、と言うことで動画も撮ってみました。手持ちで写してみましたがどうでしょうか。カクカクすることはないようです。ゆっくりと波打つような揺れになっているかな。
スローモーションや、ライトトレイル(暗闇で、光が線を描くように写る)などのモードもあり、色々と楽しめそうです。試しにここではタイムラプス(コマ撮り)をやってみました。この時は三脚で固定して撮影しています。
感想
街中で写真や動画を撮り続けてもバッテリーは不安なしでしたし、アプリもサクサクと動き、さらには諸々の便利機能もあって、とても使い易いなというのが感想です。コンパクトサイズと言うこともあって、ポケットに入れていてもそれほど邪魔にならないし、さっと手に取って使ってもしっくりとくる感じ。カメラとしては、ものすごくいいと言う訳ではないけど、悪くないです。
ディスプレイがきれいで性能もいい(リフレッシュレート144Hz、画素密度445ppi、、、)ので、コンパクトサイズでもとても見やすいのがグッド。動画を観るにしても、SNSをチェックする(文字を読む)にしても、いい感じです。
昔のように(?)トンガった機能はないんですが、概して不満はなしでした。コンパクトサイズが好みならばおすすめです。
ここから買えます
メモリやストレージサイズの違いで三パターンのラインナップになっています。それぞれ値段は以下の通り。購入は、各型番のリンクを辿った先からどうぞ。
Zenfone 10 | 8GB/128GB | ZF10-BK8S128 | ミッドナイトブラック | 99,800円 (税込み) |
8GB/256GB | ZF10-BK8S256 | ミッドナイトブラック | 112,800円 (税込み) | |
ZF10-WH8S256 | コメットホワイト | |||
ZF10-BL8S256 | スターリーブルー | |||
ZF10-RD8S256 | エクリプスレッド | |||
ZF10-GR8S256 | オーロラグリーン | |||
16GB/512GB | ZF10-BK16S512 | ミッドナイトブラック | 134,800円 (税込み) | |
ZF10-BL16S512 | スターリーブルー | |||
別売り Zenfone 10 Connex Accessories Set | 5,280円(税込み) |
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