ソースネクストさんから当該機種を提供いただき、この記事を書いています。
ソースネクストのAutoMemoシリーズとは
ボイスレコーダー、どんなのを使っていますか。私はこれまでソースネクストのAutoMemo初号機を使っていました。それがどんなものかは下記の記事を見てください。
この初号機の時代から既にAutoMemoは文字起こしを自動でやってくれていました。以前は、ボイスレコーダーで録音しても、それを聞いて自分で文字にしていかねばならなかった訳ですが、それをやってくれるという画期的なものでした。しかも、それなりの精度で。もちろん、変換ミスも発生するので、手直しは必要ですが、最初から全部を手作業でやるのに比べればかなり作業効率は上がるでしょう。
ただ、この初号機は弱点がありました。ボタンが二個だけのシンプルな構造はいいのですが、ちゃんと録音が始まっているのかどうか、その状態が分からなくなるという欠点が。。。なので、起動させたつもりになっていて、実は録音されていなかったという致命的ミスが発生することもありました。
そこでソースネクストは、本体にディスプレイを搭載したAutoMemo Sを登場させます。これ、機能・性能的に申し分ない機種ですが、まあその分、値段もそこそこに。
で、今回登場したのがAutoMemo Rです。操作や設定はディスプレイを見ながら行えるのですが、文字起こしの結果はAutoMemo Sが本体ディスプレイ上で表示できるのに対し、AutoMemo RはアプリやWebサイトで確認する形になっています。このように、機能を絞ることによって値段をかなり下げ、財布に優しい機種になったのでした。
私としては、操作ミスをすることなく使えるのでAutoMemo Rに満足しています。文字起こし結果も、どのみち修正をしないといけないし、そもそも数十分、一時間の録音結果は小さなディスプレイで見るものでもないですから、アプリやWebサイトでの作業で全く問題なし。
外観をチェック
ここで改めてAutoMemo Rの見た目をチェックしてみましょう。初号機と並べてみるとこんな感じ。サイズは約104×46×15mmとなっています。ちなみに重さは約68g。
前面にはディスプレイの下に
裏側はシンプル。ちょっと傾斜が付いているので、置いた時にマイクをいい感じで相手に向けることができます。
底面にマイクとヘッドセットのジャックが左右に配置されています。真ん中は充電用のUSB Type-C端子。
右側面には電源ボタンと録音ボタン(スライド式)があります。後述しますが、電源が入っていない状態でも録音ボタンをスライドさせるとすぐに録音が始められる仕組みになっています。
実際に、電源を落としてから録音ボタンを操作して録音が始まるまでを動画に撮ってみました。
(謎のBGMは気にしないでください w)
正面はこんな感じ。メインディスプレイにメニューが並んでいて、丸形ボタンで上下左右にカーソルを動かすという操作性。
アプリやWebサイトで文字起こし結果を確認
早速使ってみました。上記の通り、本体では録音はできるものの、それを文字データにするにはデータを“サーバー”に送って変換してもらわねばなりません。そのために必要な作業は以下の通り。
- AutoMemo RをWi-Fi接続する。
- 本体電源を入れる。
- 接続したいWi-Fiのネットワーク名を選択し、パスワードを入力、接続する。
- オートメモHomeにアカウント登録する。
- 本体に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取る。
- Google IDまたはApple IDでログインし、アカウントを設定する。
- 認証コードを入力する。
- スマートフォンに表示された四桁の認証コードを確認する。
- AutoMemo R本体に認証コードを入力する。
です。
PCでオートメモHomeを利用する場合は、https://home.automemo.com/を開いてください。AutoMemo R本体との接続に利用したIDでログインすれば、自分のページに飛べます。
自分のページはこんな感じです。AutoMemo R本体で録音したデータはWi-Fi経由で自動的にここに送られて、文字データに変換され、溜まっていきます。
スマートフォン用アプリも用意されています。「AutoMemo」で検索すればすぐに見つかります。
アプリでオートメモHomeの自分のページを開くとこんな感じになっています。
最後に重要なこと。録音データはいくらでもオートメモHomeに貯めていくことができますが、文字起こしには制限があります。下記の通り、月に一時間分(音声データの長さなので、無音の部分があってもカウントされます)までは無料です。それ以上のデータ変換が必要な場合は有料プランに加入する必要があります。詳しくはオートメモHomeのメニュー欄の「プランの変更」ボタンを押した先からどうぞ。
プラン変更にはソースネクストIDでログインする必要があります。まあ、AutoMemo Rを購入すれば、製品登録の際にソースネクストIDを作成しているでしょう。もしまだであればIDの作成から行ってください。
お試しで変換
実際に会議で使ってみれば良いのですが、さすがにそのデータをここに載せる訳にはいきません。なので、青空文庫に載っている小説の一節を朗読してみました。吉川英治の「三国志」の冒頭です。
音声データはオートメモHomeに転送され、登録されます。もちろん、ダウンロードも可能です。形式はmp3です。
文字データになったものを表示してみました。段落ごとにちょっと区切って読んだので「話者 A」として、二つのパートに分かれていますね。会議などで複数人が喋った場合、話者の違いも認識してくれ、「話者 A」、「話者 B」などと表示してくれます。
変換がおかしくなったところはオートメモHome上で編集が可能です。以下、分かり易くするために文字データをダウンロードし、Wordで色づけしてみました。オリジナルの分に対して変換ミスされたところを黄色にしています。私が読み間違えたところもあるのですが、聞き取りにくい部分はおかしくなっていますね。
精度的にはこんな感じでした。変換ミスが全くないのが理想ではありますが、さすがにそれは難しいでしょう。同音異義語も多いので、その辺りはなかなか。でも、これくらいの精度であればちょこちょこっと修正すればいいので、録音データを聞きながら手作業で一から文字起こしをすることを思えばかなり楽できますよね。実用レベルだと思います。
ということで、AutoMemo Rを使ってみたレポートでした。
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以下のボタンを押した先からどうぞ。
コメント
また便利なものが出来ましたね。私はチャトなどで音声入力を使っているので、こういうことが出来たら便利でいいですね。最近ご入力が多くて参っています。
私のようにボソボソと喋ってもそれなりに聞き取ってくれるので助かっています。