HPさんからこの機種を借用・試用してこの記事を書いています。
HP Dragonfly G4とは
数年前、HP Dragonflyシリーズの機種を試用した話をこのブログに書きました。
そこから時は経ち、HP Dragonflyも新機種が発売されています。それが今回試用したHP Dragonfly G4です。
公式サイトにあるキャッチフレーズは「働く場所を選ばない、13.5インチ・最上位モバイルPC」とあります。スペックが高い割りに重さは約1Kgと軽量で、さらにはe-SIM対応(au回線を利用した法人向けMVNOサービス “HP eSIM Connect”)しているモデルもあり、持ち歩きも楽で、(au回線がカバーしている範囲ならば)どこにいてもネットに繋がる機種ということです。
色々なバリエーションがあるのですが、私が借用して試用した機種の主なスペックは以下の通りです。
カラー | スレートブルー |
CPU | 13th Gen Intel Core-i7-1355U 1.70GHz |
メモリ | 16GB LPDDR5 |
OS | Windows 11 Pro |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
グラフィックス | Intel Iris Xe |
ディスプレイ | 13.5inch WUXGA+(1920×1280) |
カメラ | 5MP Webカメラ Windows Hello対応 |
入力デバイス | 日本語キーボード バックライト付き クリックパッド |
通信機能 | Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax, Bluetooth 5.3 |
I/F | USB Type-C(Thunderbolt4対応)x2, USB Type-A(3.2 Gen1 パワーオフ USB充電対応)x1, コンボステレオヘッドフォン/マイクジャックx1, HDMI2.1 |
サイズ・重さ | 約297.4×220.4×16.4mm, 約1Kg |
主な同梱品 | ACアダプター(65W USB Type-C) |
ちなみに、ACアダプターをキッチン計で計測したら、重さは約350gでした。65WでUSB Type-C充電(給電)ですから、もっと軽いACアダプター(例えば、Anker Nano II 65W USB PD充電器)を使えばさらに持ち運びが楽になるでしょう。
I/Fも、USB Type-Cだけではなく、Type-Aもあるし、さらにはHDMI端子もあるので、色々な仕事の場面でも困ることはなさそう。
外観をチェック
天面はスッキリ。真ん中にHPのロゴがデザインされています。ビジネス用を意識してか派手さはなく、カラーも落ち着いています。それでいて、ブラックではなく、“いかにもビジネス用”という感じではないのがグッド。
キーボードはこんな感じ。変形キーはなく、無難な形状になっています。キーストロークは1.3mmとのこと。打鍵感も悪くないです。
左側面。写真左側(ディスプレイ側)からHDMI端子、USB Type-C端子となっています。この間にSIMスロット付きのモデルもあるようです。
右側面。写真右側(ディスプレイ側)からオーディオ端子、USB Type-A端子、USB Type-C端子、Lockスロットです。
本体の薄さを確保するため、USB Type-A端子は下半分がカバーで隠れている状態。これを開けて端子を挿すことになります。
底面。空気孔は底面にあります。
ディスプレイはほぼ180度、開きます。
付属のACアダプター。上述の通り、私が測ったところ350gありました。
ちょっと面白いところ
指紋認証センサーはこんなところにありました。キーボードのキーの一つになっています。このパターンは初めて見たかも。
前の機種では物理シャッターでしたが、この機種ではカメラのOn/Off切り替えボタンがここにあります。
ちょっとわかりにくい写真になっちゃいましたが、カメラのOn/Off切り替えボタンを押すたびに、カメラレンズのシャッターが開いたり(写真下)、閉じたり(写真上)します。
あと、これは今回は試せなかったのですが、au回線を利用した法人向けMVNOサービス「HP eSIM Connect」がなかなか魅力的です。なんと、データ通信5年間無制限になる通信契約とのこと。このサービスを、対応しているHP Dragonfly G4のモデルに適用すれば、まさにいつでもどこでも仕事ができてしまいます。一般のキャリアのサービスよりもリーズナブルな価格設定になっているようなので、チェックしてみると良いでしょう。
色々と使ってみた
ということで、カフェに持ち出して作業したり、家で色々と試してみたりしました。
HP謹製の便利ツールたち
仕事の色々な場面での使用をサポートする機能が充実していたり、ビジネス用に強固なセキュリティ・安全性を確保しているというのがHPのビジネス用モデルのウリになっています。それらを実現するためのツール・アプリがプリインストールされていたのでご紹介。
HP Audio Controlでは、オーディオの設定ができます。なかでも、リモート会議(音声会議)の際の設定が色々できるのが特徴。マイクの指向性を変えて自分だけの声を拾うのか、周りの音声もカバーするのか設定できたりします。
HP Easy Cleanは、画面やキーボードを掃除する時にいちいち電源を落とさなくても、二分間だけどこに触っても反応しないようにできます。かゆいところに手が届くといった感じのツールですね。でも、確かに便利。
あと、ディスプレイ自体も「エタノールを含む家庭用クリーナーシートで約1,000回拭いても耐える表面加工設計」がされているそうです。
パソコンがちゃんと動いているかの診断ツールも付いてました。
HP Power Managerでは、バッテリー周りのチェックや各種設定ができます。繰り返す充電をしていると、段々とバッテリーもヘタってきますから、その状態が見えるのは良いこと。
いわゆる“アンチウイルスソフト”の役割を果たすHP WOLF SECURITYもインストールされています。正確には、各種セキュリティ関連ツールの総称だそうですが、そのツール群は強力で、BIOS攻撃のような侵入に対してもブロックしてくれるとのこと。また、万が一の場合も自動復旧する機能もあるそうです。
HP Auto Lock and Awakeでは近接センサーが離席・戻りを感知し、自動&ハンズフリーでロックしたり、解除したりしてくれます。
これ、かなり便利。ロックのし忘れもなくなりますし、席に戻った時にボタンを押したりせずに顔認証を始めてくれます。ストレスなく仕事にも戻れるところが良き。
ファンクションキーの列にある見慣れないキー。これは簡易スクリプト実行キーとでも呼べば良いでしょうか、事前登録した操作を実行してくれるもの。
例えば、キーを押した時にあらかじめ登録した文字列を入力するようにできます。
例えば、リモート会議をしている時にちょっと席を離れる時に「brb」(be right backの略)とワンキーで入力できる訳です。まあ、brbくらいならば自分でキー入力しても良いけど、日本語で「済みませんが、ちょっと離席します」を登録しておけば、これは使えそう。
今回試用した機種にはなかったのですが、ここが覗き見防止機能のOn/Off切り替えボタンになっているモデルもあるようです。もう、物理的な覗き見防止機能シートをディスプレイの前にはめたり、外したりする手間がなくなるのです。
仕事に使うだろうツールもサクサク動きます
ここからは仕事に使いそうなアプリを動かしてみた様子を紹介。
当たり前ですが、Microsoft Officeの各ツールは問題なく動きます。Word, PowerPoint, Excelを並べてみました。
Zoomもこんな感じ。Webカメラは5MPで、画像は鮮明。困ったことに(?)無精髭まで写っちゃいますね。
試用した機種は違いましたが、タッチスクリーンのモデルもあるようです。そんな機種ではアクティブペン(静電容量式スタイラスペン)を使って手書きも可能でしょう。
上記のProgrammable keyを使ってチャットに”brb”を入力していました。まあ、これだけのことですが、使いこなせば便利そう。
同時にアプリを一杯動かしても大丈夫
最後に、色々なアプリを一度に動かしてみました。それでも、リソースは余裕あり。なるほど、これならばガンガン仕事ができます。今回の機種はメモリが16GBでしたが、32GBにすればさらにゆとりを持って操作できるでしょう。
感想
以前の機種も軽くて強力でしたが、Dragonfly G4はさらにパワーアップしてました。また、管理ツールの類も便利さが増していました。セキュリティ関連が強化されているのも好印象。実際に試すのは躊躇われましたが、怪しげなサイトで変なリンクを押してしまっても“なんとかしてくれる”そうです。最近は巧妙ななりすましサイトも多いので、怪しげではなくても被害に遭う可能性はありますから、力強い味方になってくれそう。
残念ながら私が勤めている会社では決められた機種しか支給してもらえないんですが、自分で選ぶことができるのであればHP Dragonfly G4は間違いなく候補になるでしょう。
ここから買えます
下記ボタンを押した先からどうぞ。
HP公式オンラインショップ(法人向け)はこちら。
個人向けの公式オンラインショップはこちら。
コメント